2020年9月21日月曜日

令和2年9月定例会一般質問

登壇の様子


新潟市議会、令和2年9月定例会にて一般質問を行いました。

感染症拡大がわたしたちの社会にどのような変化をもたらすのかを、じぶんの考えを述べた上で、市長の考えを伺いました。その後、わたしからの提案として「農」「潟」「海」のある暮らしというテーマを設定し、本市の伸ばすべき点を質問しました。

また、地域と学校を結んだ教育事業について、児童虐待への相談・支援の取り組み強化について伺いました。それぞれ現場をじっさいに訪ねて、提言させていただきました。

議事録は12月定例会前に市議会ウェブにアップされます。

通告の内容は以下でした。

1=新型コロナウイルス感染症収束後を見据え、新潟市の未来像をどのように描くのか。豊かな自然環境を活かしたまちづくりを進めるべきと考え、以下3つの視点から伺う。

 ⑴ 感染症収束後を見据えた本市の未来像をどのように描くのか
 ⑵ 「農」のある暮らし
  ア 本市の魅力ある農産品のさらなるセールスを通じて、生産者の売り上げ増加を図るとともに、内需の喚起を図るべきと考えるが今後の計画は
  イ 農業に対する市民理解をさらに高めていくために農業サポーター制度、市民農園などの取組強化を図るべきと考えるが今後の計画は
 ⑶ 「潟」のある暮らし
  ア 「潟のくらし展」の企画・開催を通じて見えてきた本市の魅力とは
  イ 潟の環境をどのように活かしていくべきか、今後の計画を伺う
 ⑷ 「海」のある暮らし
  ア 五ヶ浜・間瀬地区の光ファイバー整備について
  イ テレビの難視聴地域にかかる辺地共聴施設維持費への支援について

2=地域と学校を結んだ教育について
 ⑴ 現状の取り組み、成果などを伺う
 ⑵ コンソーシアムを設置して体制強化を図るべきだと考えるが所見を伺う

3=児童虐待に関する取組・体制の強化について
 ⑴ 児童虐待が増加する中、児童相談所はどのような取組強化を行っているか
 ⑵ 児童相談所の人員増を図るべきと考えるが所見を伺う
 ⑶ 児童虐待の早期発見・予防に向けた本市の取り組みを伺う
 ⑷ 区役所の担当職員増、専門性の向上を図るべきと考えるが所見を伺う

以上です。

冒頭のやりとりだけ、わたしの読み原稿と中原市長のおおよその答弁を以下に紹介します。

「翔政会の小林弘樹です。

今年に入り、全国各地、そして世界中で新型コロナウイルス感染症の流行が続いています。新潟市においても感染症拡大を抑えるべく、中原市長をはじめとした対策本部、またPCR検査や濃厚接触者の追跡を行う保健所、医療や介護、教育や保育などの現場で働く方々にたいへんな負担が生じています。あらためて敬意とともに労いの意を表したいと思います。ありがとうございます。

通告に従い、一問一答にて市長ならびに教育長に順次、質問させていただきます。

さて、今回の感染症の流行拡大は、わたしたちの社会にどのような変化をもたらすのでしょうか。多くの業界・職種で売り上げの急減などあり、ネガティブな要素も多いものの、時代の大きな転換点と捉え、新潟市の今後の都市像を描き直すことはできないものか、考えを巡らせる毎日です。

わたしは、今回の感染症拡大が突きつけた大きな問題のひとつは、グローバル化した経済と新自由主義社会が孕む、リスクだと考えています。極端に言いますが、これまでの社会は、資本や商品、そして人々の移動を、より遠くに、より速く、より利益の上がる方へと導いてきたのではないでしょうか。大量生産、大量消費をもたらすこうした資本主義社会は自然環境の破壊、収奪によって成り立ってきました。

では、今回の感染症拡大を契機にもたらされる変化とはなにか。わたしはこんな風に考えます。人々の移動や消費は、顔の見える範囲、手や目の届く範囲で行い、人々の興味・関心も自分たち暮らす地域、足下の良さとはなにかを考えて行動する、そんな風な変化が生じると考えています。また、より多く、1円でも高い利益を求めるだけでなく、そこには安心や安全、持続可能性はあるのだろうかを加味する、そのような変化が生じると考えています。

新潟市においては、感染症収束以後を見据えた都市像やまちづくりの計画をについて、どのように描くのか、市長の考えを伺います」

「(中原市長答弁)首都圏などでの新型コロナウイルス感染者の急増は、大都市圏への人口集中のリスクをあらためて顕在化させ、人々の暮らしや働き方、社会経済活動などを見直す契機となりました。

これまでのグローバル化や大都市圏への一極集中といった方向性から脱却し、企業の本社機能や生産拠点、調達先といったサプライチェーンの分散移転が必要と考えます。

あわせて在宅勤務やテレワークの普及など、働き方を中心とした生活スタイルの変化により、大都市圏から地方への人の流れが生まれていくものと考えています。

本市は太平洋側の三大都市圏などと高速ネットワークでつながる日本海側の拠点都市であり、暮らしを豊かにする都市機能や、豊かな自然環境といった、田園と都市の共存によりもたらされる都市の多様性を有しています。

アフターコロナ時代の社会の変化を見据え、本市がもつ優位性を活かしたまちづくりを進めていきます」


「(答弁をうけて、ふたたび小林コメント)わたしは昨年9月定例会で、新潟市がとくに力を注いでもらいたいテーマを3つあげました。「農村文化」「湊町文化」「クリエーターの活躍」です。

1年経ちましたので、もう一度申し上げさせてください。

本市は市全域に点在する農村集落を基盤とする都市です。各集落には美味しいお米、野菜、果樹を生産する専業農家の方、兼業農家の方々がいます。こうした農家の方々が一定以上の収入とやり甲斐、誇りを持って農業に携わることができる街であって欲しいと思います。また、各集落ごとに伝わる伝統的なお祭りや風習、食文化も大きな魅力です。

2点目は「湊町文化」です。かつて北前船の寄港した本市は、湊町の面影が色濃く残っており、これらは重要な財産です。具体的には、唄や三味線、踊りなどの芸事を身につけた芸妓。料亭や酒蔵、発酵食。日本の伝統的な建築、庭園これらが揃うことによって魅力はさらに大きなものとなります。

3点目は「クリエーターの活躍」です。ここでわたしが言う、クリエーターとは、漫画やアニメ、芸術や音楽、舞台の分野で活動する表現者たち、デザイナー、そして起業家などの存在です。こうした人びとの果たす役割を昨年、「社会的なコミュニケーションの促進にある」と申し上げましたが、付け加えるなら、「新たな価値を創造する人びと」とも言えるかもしれません。

農村文化と湊町文化、クリエーターの活躍。感染症流行以前に申し上げたテーマですが、いまもその考えは変わりません。

ただ、今回は感染症流行という危機に際し、新潟市のもつ魅力、可能性を次にあげる3つのテーマで提言してみたいと思います。「農」のある暮らし、「潟」のある暮らし、「海」のある暮らしです。

安全性の確認された治療薬の開発、普及が進むまでの間、あと数年は、感染症の影響下で人々の行動は制限されるでしょう。この期間は、身近にあって磨くべき宝はなにか、手元、足下、身の回りを、もう一度見つめ直す時期ではないでしょうか」

このような現状認識に基づき、ここから3つのテーマに沿って、提案と質問を行いました。質疑の内容等もし気になればいつでも問い合わせください。