2019年6月30日日曜日

福井旧庄屋佐藤家保存会の地域づくり学習会

4月の様子

西蒲区福井にある旧庄屋佐藤家で「地域づくり学習会」が開催され、参加してきました。4月20日、5月18日、6月29日の全3回の講座でした。

集落に唯一残った茅葺き屋根の古民家・旧庄屋佐藤家を利活用し、交流人口を増やし、持続可能な地域づくりを行なっていきたいとの思いからの勉強会でした。課題の共有、地域資源の見直し、今後の取り組みをみなで話し合うという3回構成。

この事業は「新潟ろうきん福祉財団」の助成金を受けたものだそうです。講師は、NPO法人まちづくり学校理事で大正大学准教授の金子洋二さん。

福井集落には祭り保存会や青年会、消防団、自治会、佐藤家保存会、そして「まきどき村」など様々な団体がありますが、横の連携はというと、まだまだだったようです。角田山や矢垂川の自然、山谷古墳や北国街道、郷土料理など地域資源を再確認し、今後、いまある活動がさらに深まっていくといいなと思います。

6月の様子

わたしは福井集落に移住したライターの唐澤頼充さん(写真上でマイクを持っている)から声をかけてもらい、集落外からの参加でした。 近年、唐澤さん以外にも集落に若者が何組か移住してきているそうです。

唐澤くんの息子

3回目の講座が終わった後、唐澤くんの息子が段ボールで手作りした神楽の面をもって、佐藤家にやってきました。小さな声で「ぱっか、ぱっか」と口を開け閉めして、畳の上を歩き回っていました。

福井の神楽舞(4月21日、西蒲区峰岡で開かれた観桜会にて撮影)

福井には神楽舞が伝わり、地域の若手らによって保存・継承されています。こういった伝統芸能が子どもたちにとって「かっこいいもの」に見えているのはひとつの希望だと思いました。地域独自の歴史・文化に、その土地に住む人々が誇りを持つこと、地域づくりはそこからはじまるのではないでしょうか。

2019年6月27日木曜日

「松郷屋焼 岩室の窯展」岩室地区公民館にて開催中

松郷屋焼展会場

西蒲区の岩室地区公民館にて「松郷屋焼 岩室の窯展」がはじまりました。会期は6/27〜7/4です。

展示会場で配られている資料にもとづいて、以下、わたしが要約したものを記します。

「松郷屋焼」とは、幕末から明治、大正、昭和にかけて西蒲区旧巻町の松郷屋で焼かれた焼き物のことです。ただ同じく角田山麓の周辺地域にも8ヶ所の窯が確認されており、それらを総称して松郷屋焼と呼ばれています。

安政4(1857)年に阿部勘九郎がはじめたものです。万延元(1860)年には松郷屋焼の代名詞ともいえる「焼酎徳利」の生産がはじまります。

北前航路を利用して、北海道に多く運ばれました。とくに沼垂(新潟市中央区)の酒造家からの注文が多く、広井家文書によれば、明治13(1880)年頃には年3万本の注文があったようです。松郷屋全体では24〜25万本が生産され、最盛期を迎えます。

その後、北海道でも馬鈴薯を原料とする焼酎の生産が始まったことや、ガラス瓶が普及してきたこともあり、松郷屋の焼酎徳利の生産も減少していきます。明治34(1901)年頃には生産がストップ。

それからは焼酎徳利で培った技術を活かして、日常雑器や土管、瓦が生産されました。さらに時代が進むと、ほかの窯業地の製品に押され昭和23(1948)年に(松郷屋地区の)石沢窯が燃料不足により廃業し、松郷屋焼の火は消えました。

岩室地区でも夏井や岩室温泉地内に窯があり、湯山や丸小山公園付近から土を採取し、湯治客の風呂を焚いた灰を集めて釉薬として使ったとも記録されています。また燃料となる赤松林があったようです。

資料からの情報は以上です。詳細はぜひ展示会場にて!

今回の展示では地域内外から集められた約160点が展示されています。西区内野の「鶴友会博物館」の協力も大きいです。

どれも日常生活で使われることによってみがかれる「用の美」を備えた焼き物と言えるのではないでしょうか。

ぜひお出かけください。

チラシ

公民館入口

個人蔵の徳利。わたしは色、形はこれが一番好みだった

和納の地名入り徳利。ほ、欲しい

技巧をこらした作品も

こちらは人型付き

アップにすると胸をはだけた女性か?男性か?

月刊ウインドにみなとぴあ館長インタビュー


先日、所用にて新潟・市民映画館シネ・ウインドに行ってきました。Life-mag.の取材でもお世話になった映画館です。

名前で勘違いされることもありますが、「新潟市」が運営する映画館ではなく、「市民」が出資・運営する映画館で、助成金等は入っていません。

映画館が発行する会報『月刊ウインド 7月号』には新潟市歴史博物館みなとぴあの伊東祐之(すけゆき)館長のインタビューが掲載されています。

江戸時代の百姓の研究が専門で、県史、市史の編纂にも携わりました。2018年からみなとぴあ館長を務めています。

記事では、新潟の特徴や課題を語っています。わたしが箇条書きにした引用が以下です。

・新潟の商人は他都市に比べて新陳代謝が激しい。
・他所から来た人が商売の中心を担い、次々と新しい商人に勢力が移っていく。
・海と河を結ぶ地理的優位など、経済環境が恵まれているが故に、あまり頑張らないのかもしれない。
・外から人を受け入れることに寛容で、もてなす心がある。
・町を新しい人に託し、保守的でなく、固執しない。
・自ら展望を持たず、人に頼ってしまいがち。
・昔の古町は職住一体。今後も生活者がつかう町に計画的に開発を。

など。ぜひ記事も読んでいただけたらと思います。

新潟市歴史博物館みなとぴあ http://www.nchm.jp
新潟・市民映画館シネ・ウインド https://www.cinewind.com

2019年6月25日火曜日

初めての一般質問に立ちました

初質問

初めて議会の壇上に立ち、一般質問を行いました。一般質問とは、議員それぞれが任意のテーマで設けた質問に対し、市長はじめ執行部(担当の部長や教育長、区長)が答える場です。

わたしの質問は3つ。「若者の市内企業への就労促進について」「放課後児童クラブ(ひまわりクラブ)の利用認定について」「市の観光政策について」でした。議事録は9月定例会の直前に議会ウェブサイトで公開されるとのことですが、おおよその質問内容と市側の答弁は、それより前にこちらでも紹介できたらと思います。

質問の冒頭に新人議員としての挨拶と抱負を話したので、まずはそちらをアップします。

「翔政会の小林弘樹です。令和が始まり最初の定例会、一般質問。私にとっても初めての定例会となりました。

これまで質問に立たれた市議、そして市長また執行部とのやり取りを見ていると、この一般質問は「駅伝」のようだなと感じました。会派や党派は違っても、みな新潟市をより良い町にしていこうという思いはひとつ。その一心で「タスキ」をつなぐのがこの一般質問。そんな風に理解しました。僭越ではありますが、今回は、私が、その「アンカー」を務めさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。

新人議員でありますので、一言、挨拶と抱負を述べさせてください。

私は25歳の頃、起業し、独学にて地域雑誌の編集・発行を行ってまいりました。県内各地を歩き、地域の歴史、文化、なによりその土地土地に暮らす人々の声に耳を傾け、取材活動を重ねてきました。

ここ中央区学校町通にも、4年ほど事務所を置いていましたので、市役所付近は非常に馴染深い場所でもあります。

10年ほどではありますが、そうした編集者としての経験を、生まれ育った西蒲区、そして新潟市の議員として活かしていきたい。そんな思いで立候補を決意。地域の皆様の、温かく、力強い応援を受け、本日、この壇上に立たせていただきました。これからも地域をよく歩き、よく見て、よく聞いて市議として活動していきたいと思います。

私の趣味のひとつは登山であります。登山に例えてもう一言だけ付け加えさせてください。中原市長が就任して8ヶ月。私たち79万人の新潟市民は中原市長を先導役に、令和という新時代、「政令市第2ステージ」という新たな山に登りはじめました。先導である中原市長が示すのはどんな山に、どんなペースで登り、どう危険を回避していくのか、そんなことだろうと思います。

今回の登山。私は79万人の市民の最も後ろから登ろうと思います。登山ではその役を「しんがり」と言います。「しんがり」は隊列が道から外れていないか、具合の悪い人はいないか、誰かを置き去りにしてはいないか、隊列の最も後ろから、先導と連絡を取り合いながら、状況を伝え、登山を支える役です。

与えられた任期、中原市政のもとで、そんな役を精一杯務めていけたらと思っています。」

以上です。この挨拶以後も、緊張で頭が真っ白でした。少しずつ慣れて、いい質問ができるよう努めます。

2019年6月22日土曜日

越後七浦観音例大祭へ

越後七浦観音
観音像の製作者、早川亜美さん
撤収の様子
直 会

6月22日11:00〜、西蒲区間瀬地区の越後七浦観音例大祭に参列してきました。間瀬の漁業安全、家内安全を見守る観音像として、地域の信仰をあつめてきました。

原型彫塑(ちょうそ)はかつて間瀬に住んでいた作家の早川亜美さん。鋳造(ちゅうぞう)は高岡市で行われたブロンズ像です。昭和60年9月に竣工。高さは5.2mです。

地域のお祭り、信仰の姿に接しながら少しずつ地域のことを知っていきたいです。

2019年6月21日金曜日

岩室温泉は通常営業中です

きょうの岩室温泉

新潟・山形地震の影響もあり、西蒲区岩室温泉地区では約80件300人(泊)分のキャンセルがあったようです。余震に気をつけなければいけませんが、岩室温泉は通常営業しております。

議会の帰り道に岩室温泉を通って帰宅。写真はきょう6月21日の夕方の様子です。写真右の小鍛冶屋に顔を出しましたが、シェフ・のすけさん(熊倉さん)はいつも通り厨房にたっていました。

冬妻ほたる」の飛翔もはじまりました。20:00〜20:30頃が見頃とのことです。幻想的な雰囲気を楽しめます。ぜひ足を運んでみてください。

新潟市議会は本日一般質問3日目を迎えました。わたしの所属する会派「翔政会」からは東区の荒井宏幸市議、秋葉区の東村里恵子市議、西区の保苅浩市議、東区の豊島真市議が質問に立ちました。

わたしの出番は6月24日の16:00前後かなと思います。ほかの質問者の時間配分によって前後するかもしれませんが。「若者の市内就労の促進について」「放課後児童クラブ(ひまりクラブ)の利用認定について」「市の観光政策について」伺います。

新潟市役所本庁舎7階の傍聴受付で手続きをすればどなたでも傍聴できます。こちらもぜひ。

2019年6月19日水曜日

6月議会一般質問がはじまりました

帰り道の日本海

昨晩、6月18日22:22頃、山形県沖を震源とするM6.8の地震がありました。新潟県でも村上市で震度6強。新潟市では震度4を観測し、津波警報も発令されました。

きょう6月19日、現在開会中の6月議会においても中原市長から報告がありました。

避難所108ヶ所が開設され、約4,700人を受け入れたそうです。うち48人が避難所で一夜を過ごしました。軽傷者が1人、民間のテナントビルの窓ガラス破損が1ヶ所、西区内で約3,300戸が停電しました。

揺れが大きかったものの新潟市内ではそこまで甚大な被害はありませんでした。津波警報もありましたが、新潟港で10センチほどだったようです。

ただ、熊本地震のように比較的大きな地震があっても、じつはそれが余震で、後にさらに大きな地震となる場合もあります。熊本地震の場合は二日後に本震がきました。あらためて備えを見直す必要があります。

こういった場合、市議会議員はどのように動くべきなのか。おなじ市議のなかでも区役所や避難所に行ったり、区内の状況を確認に出かけたりした方もいました。わたしは子ども2人と妻とともに西蒲区の自宅におり、今回はどこかに出ていくことはありませんでした。

災害時、地域にとって市議がどのような役割を果たせば効果的なのか、早いうちに確認、勉強したいと思います。闇雲に動き回るのもかえって混乱を招くかもしれないので。

また、今日からは6月議会の一般質問がはじまりました。古泉幸一市議、倉茂政樹市議、加藤大弥市議、小山進市議がそれぞれ会派を代表して質問しました。

わたしの所属する「翔政会」の古泉クラブ長は、「集中改革プランについて」「経済対策について」「文化政策について」「子育て政策について」「新バスシステムについて」「鳥屋野潟南部開発計画について」「体育施設の指定管理者制度について」質問しました。他の方々を含め、これらの質問と答弁を聞きながら勉強させてもらうことも多く、気になる事業や自分なりに今後調べてみたいことをメモしながら聞いていました。

明日は7人が登壇。翔政会からは同じく新人で中央区の小野照子議員が質問します。

上の写真はきょうの議会からの帰り道、西区の国道402号線で車を停めて日本海を撮りました。海を眺めてもほっとするし、西蒲区に帰れば角田山や多宝山、弥彦山の山容を眺めてもほっとします。中心部からほど近いところに心安らぐ自然があるのが新潟市の魅力のひとつ。

明日の議会もしっかりと務めてきます。

2019年6月14日金曜日

令和元年6月議会がはじまりました

アニマルウェルフェア勉強会

6月13日から7月3日までの日程で令和元年度6月議会が始まりました。これから本会議(一般質問)、各常任委員会、特別委員会にて市政に関する様々な議案が審議されていきます。きょう14日正午が一般質問の通告書の締め切りでした。わたしも質問の機会をいただいたので、提出。その後、質問内容を担当する部署の課長が次々と会派室に来て、質問内容の擦り合わせを行いました。

また、質問の順番を決めるくじ引きも行われました。くじ引きを引く順番をくじ引きで決めた後、本番のくじ引きを。

1回目は「8」。

2回目は「18」。

「会派の代表者質問が最初にくるので、いま引いた数に6を足してください」とのこと。

結果、わたしの順番は「24」。

つまりトリでした...。前半戦にやって早く落ち着きたいな、と念じて引いたのに。5月24日の夕方頃の番になりました。質問内容と合わせ、おおよその時間がわかったらまたお知らせしたいと思います。

13日は議会・委員会終了後に議員有志による「アニマルウェルフェア『動物愛護』から『動物福祉』へ」と題したミニ勉強会があったので、参加。新潟動物ネットワーク(NDN)の岡田朋子さん(写真前列左から2番目)を講師に迎え、新潟市の現状や取り組みについて話を伺いました。

アニマルウェルフェアとは「畜産動物が最終的な死を迎えるまでの飼育過程のなかで、ストレスから自由で、健康的な生活ができる状態にあること」を意味するそうです。

岡田さんが活動をはじめるきっかけは東清掃センターで犬も猫もまるでゴミのように殺処分される様子をみたことだといいます。NDNでは、野良猫や犬などの不妊去勢、譲渡会などを行い、その啓発・普及に努めています。

新潟市の平成30年の猫の保護収容数は約730匹。うち半分が殺処分、もう半分が譲渡や返還されたそうです。合併直後に数字が上がったものの近年、減少が続いています。新潟市では飼い主のいない猫の不妊去勢手術に対する助成制度額が上がったり、助成件数も上がっているそうです。

新潟市やNDNの啓発・保護への取り組みが結果に表れているようです。

市内の約半数の小学校で動物が飼育されていますが、職員研修を行ったり、学校ごとに担当獣医師がいたり、また毎年6月には担当獣医師が学校に出向いて健康診断、飼育指導も行なっているそうです。これは全国的にも先進的な取り組みとのこと。

そういえば、いまから4年前の夏、息子をよく白山公園に連れて行った時期がありました。

今回の話を聞きながら、ゲージにひとり残された、猿の太郎の寂しそうな背中を思い出しました。

2019年6月12日水曜日

西蒲区役所執行部との顔合わせ

テッセン

6月11日は西蒲区役所の区長はじめ各課の課長、出張所長との顔合わせでした。6月13日から7月3日まで開かれる6月議会においても西蒲区役所からの議案が提出されます。行政や議会での議案や文書など、理解するのにまだまだ時間がかかりそうですが、ひとつひとつの機会に少しずつ覚えていきたいと思います。

この打ち合わせの前の時間は、市役所にて常任委員会の担当部局との打ち合わせでした。わたしは今年度、市民厚生委員会に所属します。福祉部、こども未来部、市民病院や消防、防災などが担当です。こちらも徐々に...、覚えていきます。

写真は先日、角田山近くの集落にお邪魔した時、庭先に咲いていたテッセンです。選挙期間中もそうでしたが、家々や集落を歩いて回っていると路傍の草花に心が洗われます。

2019年6月11日火曜日

「岩室あなぐま芸術祭2019」説明会へ

岩室あなぐま芸術祭

2019年6月10日(月)16:30〜、いわむろやにて。「岩室あなぐま芸術祭」の説明会へ行ってきました。昨年に続き2回目の開催となります。

岩室温泉の旅館・ホテル、飲食店、お寺などを会場に開かれる芸術祭です。障害を持つ方々の作品展示を中心に他、映画上映、ワークショップ、ライブ、ファッションショーなども企画されています。

会期は2019年9月14日〜29日です。

芸術祭にきていただいた方々とともに、わたし自身も障害に対する理解を深められたらなと思います。また、岩室温泉が障害を持つ方々にとっても過ごしやすい温泉地となるよう願っています。

わたしは昨年、Life-mag.の編集人として参加作家を取材し、広報の面から関わりました。今年もなにかしらの形で関わることができたらなと思います。

昨年の記事が以下の3本です。

http://life-mag-interview.blogspot.com/2018/08/blog-post_7.html
http://life-mag-interview.blogspot.com/2018/08/blog-post_8.html
http://life-mag-interview.blogspot.com/2018/08/blog-post_29.html

去年の写真を2枚。

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