2020年4月30日木曜日

新潟市議会議員小林ひろき市政報告vol.3発行

市政報告vol.3表
市政報告vol.3裏

本日4月30日、西蒲区内各紙に市政報告vol.3を折り込みました。新潟日報、読売、朝日など約15,500部です。

新型コロナウイルス感染症への市の対応、直近の議会での活動を紹介しました。

表面、上段では「小さなお子さんがいるご家庭へ」と題して以下のように紹介しました。

=現在、「こんにちは赤ちゃん訪問」「乳幼児の定期検診」等が中止または延期となっています。感染リスクを考慮してのことではありますが、もしも妊娠・出産・子育てに関して不安なことがあれば「妊娠・子育てほっとステーション」で随時、受け付けています。ひとりで抱え込みすぎることなく、気軽に相談しましょう。西蒲区は区役所健康福祉課内に設置されています。☎:0256ー72ー8372。

また、下部コメント蘭では、

=感染症への対応は長期化が予想されます。3密を避ける、不要不急の外出を控える、手洗い・咳エチケットなど基本的な感染症対策を心がけるとともに、噂やSNS等の情報に惑わされることなく、ひとりひとりが正確な情報の把握に努め、落ち着いて行動していきましょう。また、地域においても周囲でひと声、ふた声と声を掛け合い、助け合いながらこの難局を乗り越えていきましょう。新型コロナウイルス感染症の1日もはやい終息と、活力ある西蒲区の未来に向かって。

と書かせていただきました。

情報が錯綜し、社会の状況も刻一刻と変わっていきますが、すこしずつでも議会、市政での動きをお伝えし、地域と市政の架け橋になれたらなと思います。

2020年4月28日火曜日

新潟市の緊急経済対策について


4月24日、新型コロナウイルス感染症に対する緊急経済対策が発表されました。

「新潟市感染拡大防止に向けた営業時間短縮協力金事業」で、新潟県から飲食店等に出された営業時間の短縮または休業の要請に応じる事業者に協力金として10万円を支給するものです。

詳細は下記リンクへ
https://www.city.niigata.lg.jp/business/shoko/jigyousha_covid19/eigyoujitankyouryoku.html

もうひとつは「新潟市テナント等家賃減額協力金事業」で、おなじく県から出された休業要請に協力し、店舗等の家賃減額に協力いただく不動産オーナーに対して、協力金を支給するものです。

詳細は下記リンクへ
https://www.city.niigata.lg.jp/business/shoko/jigyousha_covid19/tenanyachin.html

予算の規模、対象の事業者に関して、すでにさまざま議論があります。対象から外れる事業者の方、予算の規模など、まだまだ先行きの見えない状況のなか、資金繰りに難儀されている方々にこれで十分とは言えないと思います。引き続き第二弾、第三弾の対策で支援の幅を広げられるよう要望していきたいと思います。

その他、利用できる制度はぜひ利用していただき、どうか気持ちを切らさず、持ち堪えていただき、感染症終息後にはまたそれぞれの事業を続けていただきたいと切に、切に願っています。

また、うえには4月27日にアップされた中原市長からのメッセージ映像を貼りました。メッセージにもあるように、新潟市内は感染を完全に抑え込めている状況ではなく、市内のどこでも感染が起こりうる状況である、としています。そして本日4月28日には西蒲区でも感染者の発表があり、これで市内全区において感染が報告されたことになりました。

引き続き冷静に情報を把握し、落ち着いた行動を心がけ、不要不急の外出を控える、3密を避ける、咳エチケットを心がけるなど1日でも早く終息に向かうよう、わたしたちができることをこつこつと行っていきましょう。

最後になりますが、医療、介護、保育の現場にいる方々、保健所をはじめ行政職員の方々が、感染の拡大を抑え込むため、わたしたちの命を守るため、日夜、懸命に業務にあたっていただいていることにあらためて感謝します。

ありがとうございます。


[追記]

駐車場の閉鎖

28日付けで市内各公園施設の駐車場の閉鎖も発表されています。感染拡大を防ぐため、ご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

2020年4月23日木曜日

角田山麓で前方後円墳の新発見

角田山に前方後円墳

角田山の北側先端部の尾根で、あらたに前方後円墳が発見されたことが4月5日付けの新潟日報に掲載されました。

前方後円墳は、大和政権が重要視した地方の有力者の墓です。これまで県内では7基が確認されていましたが、今回で8基目となりました。新潟大学の橋本博文教授によれば、西蒲区竹野町の前方後円墳「菖蒲塚古墳」が造られた4世紀後半ころよりも早くに造られたのではないか、とのことです。

弥彦神社をはじめ周辺には宗教的に重要な史跡が点在しています。国上山、弥彦山、多宝山、そして角田山周辺はわたしたちの先祖がはじめに住み着いた場所で、死者と生者を結び、心の拠り所となってきた場所でもあります。

そういった聖地としての角田〜弥彦山塊という視点で過去に雑誌、新聞等でわたしも取材、執筆してきたので、非常に興味のある発見です。今後さらに研究、整備が進み多くの市民に親しまれる場所になるといいなと思っています。

以下にじっさいに古墳まで歩いて行ったときの写真を載せますが、全国に緊急事態宣言が出される前のものです。いまは頭の片隅に置いておいて、すこし落ち着いた頃に思い出したらぜひ足を運んでみてください。

古墳の下にある妙光寺さんに臨時駐車場があります
小川院主の案内にて
古墳先端部より撮影
古墳側面
ヤブをはらうと、海上からもよく見える場所に位置しています

かつては海上交通によって多くの交易がなされました。ブラタモリでタモリさんが堺市の百舌鳥古墳群を歩いた際も、海上からの視認性のことを話していましたね。日本海の歴史にきざまれた「海の道」もたいへんに興味深いところです。

岩室温泉からの市長要望

市長へ要望書を
意見交換の様子

4月22日、岩室温泉観光協会と岩室温泉旅館組合の方々とともに中原市長へ岩室の現状と支援に対する要望を伝えにいってきました。すでに非常に多くの業種に影響が出ていますが、岩室地域をはじめとする観光業も大きなダメージを受けています。

新潟市内唯一の温泉地である岩室温泉は、新潟の観光を牽引する地域でもあります。新型コロナウイルス感染症の終息に向けて一丸となるとともに、終息後にはなるべく早く立ち上がっていけるよう支援の要請と意見交換を行いました。

ただ、厳しいのは旅館業だけではありません。食材やお酒の納入事業者、バーやスナック、和菓子屋、タクシー会社、清掃業社などなど、関連する事業者の方々も状況は同じです。

引き続き、ほかの業種への支援にもつながるよう要望していきたいと思います。

今回の要望の概要は以下です。


「要望書」

 新型コロナウイルス感染拡大に伴う岩室温泉地区の観光事業の窮状をご理解いただき当地域に係る救済対策を下記のとおり要望いたします。

1.要望事項
(1)岩室温泉の支援対策について
直近の宿泊予約が前年同月の90%以上落ち込む中、新潟市民を対象とした誘客対策「市民限定あんしん宿泊割引プラン」(仮称)の実施を別紙の通り検討しておりますが、割引対応に必要な金額の補助をお願いします。(予算額18,792千円)

(2)入湯税の扱いについて
一般会計から特別会計へ変更していただき、温泉地域の観光振興・発展に特化した事業会計にし、剰余金が出た場合は翌年度分の事業予算として繰り越すことをお願いします。(年間約20,000千円)

(3)風評被害対策について
今後も引き続き感染者の発生が予想される中で、当地域もその例外ではありません。こうした状況において風評被害対策に万全を期して頂きたくお願いいたします。

(4)継続的な支援について
コロナウイルス感染拡大が長期化する予想の中で、第2弾、第3弾のご支援を引き続きお願いいたします。

以上

・別紙として、市民を対象にした岩室温泉・田ノ浦温泉の宿泊補助事業の案を添付しました。感染ピークを過ぎた後の1ヶ月間、宿泊費の50%を市が補助するものです。

2020年4月22日水曜日

新型コロナウイルス感染症に関する緊急要望書

要望書提出

4月22日、わたしが所属する会派「翔政会」として新型コロナウイルス感染症に関する緊急要望書を市長に提出しました。3密を避けるために代表者のみ市長室へ。

重点項目として、医療・保育・介護の現場で働いている方々への感謝と支援。自宅待機が困難な方への旅館・ホテル等の借り上げによる支援。売り上げが減少している事業者への家賃補助等の支援を要望しました。

感染状況が刻一刻と変化しますし、国・県の施策との連携もありますので、引き続き状況の推移をよく把握しながら、要望・提言につなげていきたいと思います。

引き続き、噂やSNSの情報に惑わされることなく、正確な情報の把握に努め、落ち着いて行動していきましょう。

要望書の全文はです。

要望書

国の緊急事態宣言に際し、新潟市職員の弛まぬ対応に感謝申し上げます。翔政会は、国の支援が届くまでの繋ぎ事業として、下記緊急対応を求めます。また、補正予算を早急に編成し、昨年度積立てた基金等を最大限活用し、機動的な財政出動により、外出自粛の中でも、市民の経済活動を守ることを強く求めます。翔政会としても報酬減額等、市民のためにできる支援について協力します。

1.重点項目
1.1 医療・保育・介護の現場で働いている方々へ、感謝のメッセージと支援
1.2 旅館・ホテルを借上げ、自宅待機が困難な方への支援
1.3 売り上げが急減している事業者へ、家賃補助等の支援

2.早急に対応頂きたい事項
2.1 特に困窮する飲食宿泊業に対しての手厚い支援
2.2 市内企業に於けるテレワーク整備に専門家を派遣
2.3 事業再編支援事業を検討する会社へのコンサルタント派遣
2.4 雇用調整助成金事業通知の周知徹底
2.5 経営に影響を受けている事業者への相談体制の拡充と情報発信の強化
2.6 マスク等の供給不足物資を製造する業者への設備支援を通じて、増産を図るとともに市内経済を刺激
2.7 店舗に関する家賃引き下げに応じた建物所有者に対して、固定資産税の相当支援
2.8 5月10日以降も、保育園利用自粛に協力する保護者に保育料相当の支援
2.9 市の補助を受けているお祭り等で、中止の場合でも、すでに支出しているものは補助対象経費とすること
2.10 奨学金を受けている大学生に対して、前倒し支給や追加貸付の実施

以上

2020年4月14日火曜日

鯛車焼一成へ

鯛車焼 一成

西蒲区巻の「鯛車焼一成」へ。感染症対策やテイクアウトなど、地域のちいさなお店も様々な対策を講じながら手探りの営業を続けています。コロナウイルスの感染状況は刻一刻と変わるので、利用するわたしたちもその状況を踏まえた行動が必要ですが、身近なお店を応援し、地元の経済がすこしでも回るといいなと思います。

2020年4月7日火曜日

不安や疑問が怒りや憎しみにならないように

4月7日、きょうから家の長男も小学校が再開し、新学年の始業式となりました。2月27日、安倍首相による休校要請が発表され、3月2日から休んでいたのでほんとうに久しぶりの登校でした。

しかし、親としては複雑な気持ちです。

勉強や友人らとの遊びの面では多少の安心や期待もありますが、休校開始時からくらべると、新型コロナウイルスは全国的に急速な広がりを見せているからです。

新潟市内においては、2月29日に1例目が確認され、4月7日時点で30例の感染が確認されています。国内での感染者は、休校要請時に約200人だったのが、現在では約4,000人となっています。

今晩行われた安倍首相の「緊急事態宣言」の会見では、「このままのペースだと1ヶ月後には東京の感染者が8万人となる」との試算も示されました。

学校再開の判断と、全国的な感染拡大という状況のくい違いを、わたしたちはどう捉えればいいのでしょうか。わたしもそうですが、多くの子をもつ親たちはこの相反する状況をどのように解釈したらいいのか悩んでいると思います。

新潟市の見解を直近の3日分でみてみると以下です。

4月7日、市長メッセージ

「本市は、感染が早い時期に確認されましたが、これら(首都圏や関西圏)の地域とは異なり、感染経路が不明な感染者数はわずかであり、感染は一定程度に収まっています。これは、保健所を中心として検査を行い、対応をしっかりと行っていることや、市の施設の自粛や休止、そして市民の皆さまのご理解、ご協力のおかげであると思っています」(4月7日、市長メッセージ)

4月6日、市長メッセージ

「万が一、幼児・児童・生徒、教職員が感染した場合には、 学級閉鎖や学年閉鎖、臨時休校などの対応を速やかに行います」「感染経路が不明な感染者数はわずかであり、感染は一定程度に収まっています」(4月6日、市長メッセージ)

3月27日、市長メッセージ

「本市は現在、ほとんどの感染者の感染経路が追えており、 経路が不明な患者は発生しておらず、濃厚接触者等を把握できている状況であることから、中間の『2 感染状況が一定程度に収まっている地域』であると認識しています」「市内小中高等学校等は、国の通知を踏まえ、春休み明けに授業を再開することといたしました。専門家のご意見もお聴きし、学校等における感染予防対策を徹底してまいります」(3月27日、市長メッセージ)

以上です。

4月7日付け、朝日新聞新潟版には公衆衛生学が専門の新潟大学院教授の斎藤玲子さんのコメントが掲載されていました。

専門家コメント

記事では、県内では感染ルートがある程度つかめていることから学校再開しても良いと思う、とのコメントが載っています。もちろん教職員、生徒の感染予防の取り組みが前提であるとのコメントも続いています。

また、新潟市は、新潟大学医学部小児科教授の齋藤昭彦さんの意見も参考にしているようでした。齋藤教授と新潟市執行部・教育委員会・議員らの勉強会資料をいただきました(わたしは都合つかず欠席したので)

その資料によれば、これまでのデータから基礎疾患を持っていない子どもであれば重篤化しないこと、新型コロナウイルスは大人から子どもに感染することがほとんどなので、大人の衛生管理が重要であることなどが共有されたようです。

勉強会資料

新潟市は、国や県、専門家の意見を参考にしながら学校再開を決めたことと思います。

ただ、じっさいに子どもを学校に通わせている親にどれだけその決断の背景が伝わったのかに注意が必要だと感じました。「正しく恐れよう」とはよく言われますが、簡単なことではないと思います。

子どもや親、それぞれの家庭環境はほんとうに多様化しています。親の労働環境、情報格差、経済格差、子どもの理解、頼れる身内が近くにいるかどうか、それらは想像以上に多様です。

市民ひとりひとり、ひと家族ひと家族の不安や疑問をすべて解消することは難しいかもしれませんが、なるべく情理を尽くした説明で、ひとつひとつの不安と疑問に寄り添ってほしいなと切に思います。

最近、地域で聞いたある不安の声を市役所の担当課に伝えると、思わず絶句するような言葉が返ってきました。ここで詳しくは書きません。

市役所職員も心身ともにぎりぎりの状態だと思いますが、不安と緊張のなか市内で子育てしている親御さん、子育てや教育の現場で働く職員・スタッフの方々にもそのような言葉が言えるものかどうか、疑問も感じました。年度末の忙しいさなかに一年生議員が朴訥な口調で質問してきたのに嫌気がさしただけでしょうか。

家には保育園児の長女と0歳の次女もいますが、「感染しても子どもは重症化しないらしいよ」、と安心できる親はそう多くないでしょう。

感染症との闘いは長期化が予想されます。

緊急事態宣言が出され、社会の緊張は増していきます。同調圧力も増し、不安や疑問の声をあげることすらはばかられる状況になるかもしれません。

しかし、不安と疑問を無いことにせず、それらがなるべく小さなうちからひとつひとつの解決策、向き合い方、または距離感を見つけていきましょう。不安と疑問をひとりで抱え込みすぎ、それらが〈怒り〉や〈憎しみ〉に変換されると、冷静な判断・行動ができなくなっていくことはさらに怖いです。

ひと声、ふた声と周りで声を掛け合い、冷静に状況を把握し、この厳しい局面を乗り越えていきましょう。