モニターの写真は南極の氷を使って授業する様子 |
本物の南極の氷を使って、南極や環境問題について授業をしたら子どもたちもより関心が高まると思いませんか?
実際にそんな授業を行なっている学校司書がいると聞いて訪ねてきました。中央区の上所小学校の菅祐子さんです。
菅さんは学校図書館の機能を「読書センターとしての活動」「情報・学習センターとしての活動」「社会や将来につなげる活動」の3つ分けて捉えています。この3つ目の「社会や将来につなげる活動」を行う場としての学校図書館は菅さんが提案し、実践しているものです。
具体的には博物館と連携した「博学連携」の取り組みです。例をあげると新潟県立万代島美術館の「みんなのレオ・レオーニ展」「大地のハンター展」、新潟市水族館マリンピア日本海、新潟県立自然科学館と連動した図書の紹介とミニ展示、授業などです。そして、冒頭にあげた南極の氷を使った授業は、東京の船の科学館と連携して行なっているものです。
また、こうした授業は各学年の単元の進捗に合わせて行なっているので、授業との関連を踏まえたものになっています。本の魅力を伝えるだけでなく、授業の理解を支援し、学びが社会とつながるきっかけを作っているのが素晴らしいなと感じました。
訪ねた日は長男が春休み中だったので、いっしょに話を聞いてきましたが、車の中で「あの先生、本気で教えにいってるね」とコメント。授業の内容も素晴らしいですが、知ることの楽しみを本気で伝えようとしている菅さんの姿勢も、きっと子どもたちに伝わっていることと思います。
2月定例会では図書館について一般質問を行いましたが、引き続き関心を持って、現場を歩いて提言につなげていけたらと思います。