2019年9月19日木曜日

ふるさとの鬼才三富與一回顧展

三富與一(よいち)

画壇に背を向け、各地を転居しながら暮らし、風景画や肖像画、鯉や野菜などを描いた画家・三富與一の展覧会が、岩室地区公民館ではじまりました。

與一は明治22年1月5日、現在の西蒲区樋曽に生まれました。新潟市役所臨時職員、新潟県庁をへて、大正5年に上京。フランス留学の後に画家として身を立てていきました。

大正9年に帰郷し、弥彦、三条、長岡などを転居しながら絵を描き続けました。洗濯板や端材をキャンパスにして「なす」や「じゃがいも」を描いたといったエピソードも伝わっています。

大正から昭和のはじめにかけて近郷の尋常小学校に乃木希典大将の肖像画が飾られていましたが、その作者でもあります。和納小学校や岩室小学校にも飾ってあったそうです。

新潟市役所に孫にあたる方が在職しているということで、わたしは作品をお借りするお手伝いだけしました。

岩室地区公民館
作品40点強が展示されています
種月寺40世住職の肖像画
なにかの端材に直接描かれたナス
こちらは和納の三社神社拝殿のなかにかけられている乃木大将の肖像画
そういえば子どもの頃から見ていたなぁ

春の山
 山々は木の 芽の春となりにけり
  霞む高嶺に 雪を残して

という歌を詠んだ色紙も展示されています。

「ふるさとの鬼才 三富與一回顧展」
会期:9月19日(木)〜9月23日(月・
会場:岩室地区公民館

どうぞおでかけください。