2019年9月9日月曜日

榎本千賀子写真展「影を繰る」

榎本千賀子写真展

先週の金曜、市選挙管理委員会に寄った流れで新潟絵屋で開催されていた榎本千賀子写真展「影を繰る」を見てきました。榎本さんが、福島県金山町(かねやままち)に3年間暮らしながら撮影した作品の展示です。金山の美しい自然のなかにある営々とした暮らしをみることができました。

壁面の写真、天井から吊り下げられた作品のなかを頭を下げ、くぐりながら見ていて、これは〈人為の気配〉、そんなようなものを撮ったのではないか。わたしはそう感じました。

山あいの集落である金山の大きな自然のなかに、少しずつ手を加えられて築かれた人々の暮らし。大きな自然に対し、人間の暮らしがそれを制することなく、わずかに配置されていました。

それがとても心地よかったです。



(追記 9月14日)
ブログを更新したあとに知りましたが、榎本さんは『人為のかたち』という写真集を出しているんですね。今回、絵屋にあったかどうかはわかりませんが、過去にわたしもなにかで目にして、上の記事で〈人為〉という言葉が出てきたのかもしれません。一応、一言付け加えさせていただきました。