2021年1月21日木曜日

商店から見つめる和納の生活史3「志と勘商店」

昭和55年頃の志と勘商店


商店から見つめる和納の生活史3

地元の郷土誌『わなふ今昔』で連載させていただいている「商店から見つめる和納の生活史3  志と勘商店」が刷り上がってきました。第32号となる今号、わたしのページのみブログに転載します。


和納地区のちょうど中ほどにあった金物屋さん「志と勘商店」の歴史を取材しました。志しと勘で営む商店。字と響きもいいなと思いますが、由来のひとつは農耕馬などが背中に乗せる「しと」を製造・販売していたことだそうです。


また、「しと」という言葉の裏付けを得るのに、新潟市歴史博物館の学芸員であり副館長の小林隆幸さんに調べてもらいました。ありがとうございました。


新潟県方言集成


しと

わたしも『新潟県方言集成』外山正恭(まさやす)編著(新潟日報事業社)で確認しましたが、「しと」がこの地方の方言だと載っていました。この本も素晴らしいです。外山さんの長年の労苦によって、後続世代のわたしたちが先人の営みを知ることができます。


過去の生活史はこちらのリンク()()です。


西蒲原の先人の営みに敬意を示しながら、微力ですが、その足跡を聞き書きしていけたらと思います。