西蒲区社会福祉協議会 |
11月10日、西蒲区社会福祉協議会主催の「まるごとサポーター養成研修」に参加しました。ひきこもりをはじめとした生きづらさを抱えた方への支援を、社会福祉協議会の職員など関係機関と連携しながら行うボランティアサポーターの養成講座です。
今回は3つの構成でした。
区社協の古田島洸さんから事業の背景について、現在取り組んでいる居場所づくり「marugo-to」「marugo-to home」などの説明。おなじく区社協の渡辺卓也さんから「まるごとサポーター」についての説明。そして、新潟市ひきこもり相談支援センターの齋藤勇太さんからひきこもりに対する基礎知識と支援事例についての紹介がありました。
ひとことで「ひきこもり」といっても、一人一人が置かれている状況は多様で、なにを大切にしたいかも同様に様々あるとのこと。支援を行う際は、思い込みや偏見で決めつけないような心がけが必要だそうです。
渡辺さんが紹介していましたが、ある調査結果では生きづらさを感じている日本人の割合は60%、うち20代では80%。日本の年間自殺者は約2万人。中高年を含むひきこもりは推計で100万人。うつ病患者は約400万人。幸福度ランキングは62位で先進国中最低レベルだそうです。
それらの要因は複雑に絡み合っているので、すべてを解決するような単一の答えはないでしょう。ただ、複雑に絡み合った結び目をひとつでもほどけるよう、まずは身の回りの地域での活動に参加したいなと思いました。
古田島さんは「まるごとサポーター」事業の目的をレジメを用いてこう説明していました。
「社会構造の変化によって生じている社会で生きていくために自分の気持ちを押し殺して、社会に合わせて生きようとすることで生きづらさを感じている方に対し、地域住民が〈我がこと〉として考え、協力することで良き理解者となり、専門職と地域住民が協働することで自分らしく安心して暮らせるようサポートを行う=生き方支援≠就労支援。また、生きづらさを抱えた方それぞれの個性を生かし活躍できる地域、苦しい時に他人に助けを求めることができる、苦しければ安心して休養できる社会づくりを目的とする」
これはどこかからコピペしたものではなく、恐らく職員同士で話し合って、じぶんたちの意志を示したものではないかな、そう思いながら聞いていました。
岩室温泉の山小屋を訪ねてくれた複数の方が「こうした場でひきこもり、不登校支援もできそうだね」と話していたのを聞いて、わたしも関心を持ち、参加しました。来月の第2回の研修をへて、来年度からの活動を予定しているそうです。