2020年11月27日金曜日

『石瀬の街あるき No.25』に寄稿

石瀬の街あるき No.25


石瀬岩室史跡保存会が発行する『石瀬の街あるき』に寄稿しました。石瀬の和五郎家(棚橋家)とわたしの実家とのご縁について書きました。


2015年の夏、和五郎家の棚橋宏さんとの出会いから、わたしの実家の初代である小林玄順の娘・ナカが江戸末期に石瀬村の棚橋家に嫁いでいたことを知りました。棚橋さんに教えていただいたことと、家の実家に伝わる掛け軸とでちいさな記事をつくりました。


棚橋さんは東北電力を退職後、郷土史研究を続けていました。棚橋さんの文章は抑制が効いていて、事実を的確に積み重ねていくような印象をもっています。


ただ、残念ながら棚橋さんは昨年亡くなられました。生前、ご自身でまとめられた石瀬、岩室、西蒲原に関する小冊子を何種類かいただきました。そして、「今度、時間あるときにもうすこし伝えておきたいことがある」と話していましたが、かないませんでした。


今回、この会報紙の寄稿を機に、棚橋家にお邪魔して仏壇にお参りさせていただき、奥様に紙面をお渡ししてきました。棚橋さんの思いを継いで、わたしも研究、調査してみたい郷土史のテーマはいくつかありますが、いまはなかなか時間が許しません。まずは今回の紙面を天国で読んでもらっていたら嬉しいです。(もしもまた寄稿依頼があれば、多宝山中腹の石瀬地内にある賞翫滝、大滝、小滝といった滝について書きたいなと思っています。)


雑誌の取材・編集は「縁を結んで歩くこと」なのかもしれない、そう思い至ったひとつのエピソードです。そして、それはいまの仕事でも大切にしていることのひとつになっています。