シンマイ! |
西蒲原を舞台に米づくりを行う祖父と孫の交流を描いた小説、浜口倫太郎『シンマイ!』(講談社文庫)を読みました。物語では、東京で土建業をしていた孫がひょんなことから、祖父のいる新潟・西蒲原で米づくりをすることになり、地域で名人と呼ばれる祖父のもとで米づくりをすることになります。
有機栽培と慣行栽培、農協の光と影、おにぎりの奥深さ、農家にとって田んぼとは...。また、新潟で育てた子どもを東京へ送り出す親の気持ちが描かれていました。
ポップな小説かなと思い読み進めましたが、弥彦という地名も何度も出てきて、おやひこさまに抱かれた西蒲原の美しい田園風景を想起させる場面も出てくるなど、次第に感情移入。後半部では涙腺が緩んでしまいました。
昨年、農業の勉強会でたまたま隣の席だった秋葉区の倉茂政樹議員が「小林くんも読んでみて」と教えていただきました。ようやく読めました。ありがとうございました。