2020年2月16日日曜日

「にしかん未来カンファレンス」へ

会場の様子

2月16日、にしかん未来カンファレンスに行ってきました。わたしは午後の講演会とワークショップのみ一部の参加でした。

講演はリージョンワークス合同会社の後藤太一さん、株式会社リ・パブリックの市川文子さんでした。お二人がこれまで携わってきた仕事を解説しながら、西蒲原地区の未来を考えるヒントをいくつか提示していただきました。

とくに後藤さんが携わった徳島県神山町のプロジェクトは印象的でした。後藤さんは2015年から神山町で官民一体となった創生戦略づくりに携わってきました。

後藤さんは、いわゆる「協議会」という形のものは作りませんでした。それは偉そうなひとが会議室に集まって、なんやかんや言い、結局なにも生み出さないことが多々あるからです。

若手から年配、役所から民間、地元のひとから移住者、男女など多様な人物を集めて、地域の将来図を描くための勉強会を重ねてきました。はじめからなにか事業を行うことはせず、しっかりとインプットの時間をとり、考えること、声を出すことを繰り返し、神山の未来を考えるモードをつくることからはじめたそうです。

また、後藤さんはデザイナーとは「複雑に絡み合った課題を整理するひと」と話していました。一歩引いた目線で、冷静に、データと客観的事実をあつめて、それを提示するひとです。

ほかにもヒントとなるようなことがたくさんあり、たいへん勉強になりました。

いわむろやさんが行ってきたこの「にしかんプロジェクト」はローカルマニフェストの作成、地域メディアの立ち上げ、商品開発、人材育成事業があります。

プロジェクトで制作されたにしかん新名物1
にしかん新名物2

商品開発されたなかから加茂市のG.F.G.S.が制作した『NIIGATA WEST COAST MUSIC』がすでに販売されていたので1枚買ってきました。わたしと同じ町内に住んでいる作曲家の福島諭さんも参加しています。

帰ってきて、いま3周ほど聴きました。青白い雲が覆う日本海、小雨ふる中、シーサイドラインを走るときに合いそうなアルバムです。天気とは裏腹に小気味いいテンポが背中を押してくれるようなイメージです。

普段、なかなか会わない異業種の方々と意見を交わすことができた貴重な時間となりました。

ありがとうございました。