2019年11月3日日曜日

澤将監の館へ

庭園から主屋を
大門から
中ではお茶会が

11月3日は文化の日ということで、新潟市の文化施設入館料が無料になる「無料観覧の日」でした。指定施設のみですが。西蒲区では、潟東歴史民俗資料館、潟東樋口記念美術館、澤将監の館、中之口先人館が対象でした。

わたしは西蒲区打越にある「澤将監(さわしょうげん)の館」に行ってきました。お茶会が開かれているということでそれを目当てに行ったのですが、たいへん賑わっており、時間の都合で断念。見学だけしてきました。

この施設は江戸から幕末にかけて当地を治めた大庄屋・澤家の邸宅を復元したものです。初代の澤将監(本名:澤四郎兵衛)は、武田信玄、勝頼の家臣でした。武田家が滅びた後、1612年、西蒲原の地・打越に移り住みました。

しかし、当時この一帯は湿地帯で、水害も度重なる土地でした。そこで澤家は干拓事業の中心的な役割を担います。甲府盆地で「信玄堤」と呼ばれた武田家の治水技術をここに伝えたのです。

澤家が伝えた治水技術によって、耕地面積が10倍に増えたと伝わります。2代目の澤弥三左衛門の時にその功績が認められ近郷10組の庄屋を取り締まる「大庄屋」となりました。

江戸初期に建てられたというかつての邸宅は、大正期に当主が巻に越して空き家に。その後、いまから55年ほど前の台風で倒壊しました。いまの建物は1994年に当時の中之口村が復元したものです。

写真はひさしぶりに一眼レフを持ち出して撮影しました。

通常の入館料は300円。これからは紅葉もきれいとのことです。