2019年8月2日金曜日

新潟県助産師会へ

勉強会の様子

7月30日10:30〜、公益社団法人新潟県助産師会に行ってきました。長岡市議会議員の荒木法子さんに声をかけていただきました。助産師会としてママの産後ケア事業にどのように関わっているのか、産後うつの実情など話を聞かせていただきました。

県助産師会には230人の助産師が登録。約6割が地域で活動する助産師で、母子訪問、育児相談、保健指導、性教育などの活動を行なっています。約3割は病院勤務だそうです。

県助産師会では、県や市町村などの妊娠・育児に関する事業を受託し、支援業務を行なっています。

ひとつは県からの委託で行なっている「にいがた妊娠テレフォン」です。妊娠に関する様々な相談を広く受け付けている窓口です。

県のウェブサイトより

日中に各自治体が設けている窓口を夜の時間帯に補完するような役割もあります。「新潟県 妊娠相談窓口」と検索すると出てきます。

本人が予期しない妊娠で、だれにも相談できず、虐待や自殺につながらないようサポートをしています。鬱や不眠で悩む方、中学生で妊娠したがどうしようか、近親相姦を受けている、いまリストカットしながら電話している、など様々な悩みに合わせて相談に応じています。

妊娠・出産に関する知識・経験だけでなく、行政の福祉制度、医療機関との連携、法律など高度な知識が必要になってくる重要な業務を担っています。

ほかにも「田上町ねうぼら」や「阿賀野市の助産師なんでも相談」などを受託しているそうです。

また各市町村から母子訪問(新生児訪問)の依頼を受けて活動する助産師もいますが、報酬単価を見直してほしいという要望もありました。新生児の健康診断だけでなく、お母さんの体調、精神状態、生活環境などを見て、適切なアドバイスをし、また必要に応じて行政や医療機関と連携していかなければなりません。

優秀な助産師の人材を確保、育成し続けていくためにも報酬をあげてほしいとのことでした。市町村によってばらつきはありますが、約2時間で1軒を担当し報酬は約5,000円で、1日2軒ほど回っているそうです。

産後1ヶ月の時に元気だったお母さんが、その後、3〜4ヶ月の時に訪問すると鬱状態になっていることもある。産前産後にとくに問題が見られなかったひとでも、不眠や生活環境の変化によって、なにが起こるかわからない。産後3〜4ヶ月の自殺がもっとも多い、など教えていただきました。

わたしも新潟市の現状など調べながら少しずついい方向に向かうよう勉強していきたいです。

今回の勉強会は長岡市議の荒木さんはじめ、見附市議の渡辺みえさん、柏崎市議の上森あかねさん、田上町議の今井さちよさんとともに参加してきました。

県助産師会会長の佐山光子さん、長岡地区の小林さん、燕三条地区の石黒さんにお世話になりました。

ありがとうございました。

外観
入口看板
勉強会の様子2