2019年10月3日木曜日

「はっぴぃmamaはうす」に視察

2019年10月3日、はっぴぃmamaはうす
個室を見学中

新潟市議会市民厚生常任委員会で中央区神道寺にある「はっぴぃmamaはうす」に視察にいってきました。はっぴぃmamaはうすは、妊娠、出産、育児などの過程にあるママの居場所、休息、相談などに応じるNPOです。

おもな事業は「サロン(居場所)事業」「育児相談」「デイケア」「訪問ケア」です。新生児の育児中に思いつめて、虐待をしてしまう事件が県内でも発生しています。社会構造、育児環境の変化から、育児の負担が母親に集中している状況もあるのではないでしょうか。近くに頼れる家族、友人がいない場合は、孤独になってしまうこともあると思います。

だからこそこういった施設の存在は重要だと感じました。

ちなみに、はっぴぃmamaはうすが西区赤塚(中権寺地区)にあった頃、家も妻と長男が利用させてもらったことがありました。その節は、ありがとうございました。

近年、「デイケア」「訪問ケア」の需要が高まっており、平成30年度はどちらも130件の利用があったそうです。スタッフはフル稼働で、希望者がすこし待ってもらうこともあるとのこと。

利用料はデイケアが1日2,000円、訪問ケアが1回(90分)1,500円。これはWAM(独立行政法人福祉医療機構)の助成があっての料金です。

WAM:https://www.wam.go.jp/hp/

資金繰りは厳しいものがあって、代表の松山由美子さんをはじめ、常時雇用のスタッフはいません。15人ほどのスタッフが有償ボランティアというかたちで、6〜7時間勤務して、5,000円前後の報酬で活動しているそうです。スタッフの多くが保健師や看護師、助産師やカウンセラーなどの有資格者で、ほかで仕事を持ちながら、この事業への共感と賛同のもとに集まって運営しています。

新潟市としてもこういった事業が安定的に市民に提供できるよう支援はできないか、ということでの視察でした。

新潟市の児童虐待の対応件数はこの5年で倍増しています。地域で、社会で、すこしずつ助け合いながら、安心して子育てできる環境を整えていきたいです。

引き続き現場の声を聞きながら市政に反映できるよう活動していきます。

はっぴぃmamaはうす:https://www.happy-mama-ouendan.jp