2019年10月2日水曜日

新潟市消防局に視察

新潟市議会は9月定例会が続いています。一般質問が終わった後は、各常任委員会にわかれて委員会に付託された議案の審議が行われています。

わたしの所属する市民厚生常任委員会は、福祉部やこども未来部、危機管理防災局や消防局他などの議案を審議する委員会でとくに時間が長くかかります。毎日、なにかしら質問するようにしていますが、正直なところ、審議される議案のそもそもの制度、現状、課題などを把握するだけで精一杯です。6月定例会のときもそうでしたが、頭がオーバーヒートしていて、この期間は夜中に2、3度目が覚めてしまいます。

9月定例会は10月7日まで続いた後、10月9日〜21日までは決算特別委員会が開かれます。平成30年度の事業決算に関する審議が行われます。平成30年2月定例会で議会が承認した予算がどのように執行されたのかを審議します。

さて、きょう10月2日は委員会後、中央区鐘木(しゅもく)にある消防局に視察に行ってきました。いくつか写真をアップします。

鑑識室

火災現場に残った物品から発災原因をとくていするための様々な分析が行われる部屋です。X線による鑑識機もあり、消防士の方のGショックを解析してもらいました。延長コードなど、見た目は切れてなくても、中で断線が起こっているとそこから発火することもあるそうです。例えば20年使っている延長コードとか、注意が必要とのこと。

防火衣着装室

災害出動の着替えをする部屋です。ブーツに長ズボンもセットされていて、防火衣を着るのに1分もかからないとのこと。

津波・大規模風水害対策車

水陸両用の車。総務省から無料貸与されているそう。瓦礫の上も走破可能。

FTS

FTS(実火災訓練室)。実際の火災現場を再現し、消火訓練を行う部屋。

消火訓練の様子

特別高度救助隊員の方から実演していただきました。日頃から緊張感のある訓練をしているのか、みなさん引き締まった表情で凛々しかったです。

ヘリポート

最後にヘリポートを見せていただきました。

新潟市の消防局は、1局、8署、26出張所。人員911人(うち女性17人)。消防ポンプ自動車等は180台。消防水利として、消火栓15,809基、防火水槽1,776基、防火井戸819基があります。

近年の火災件数は、平成30年が124件。平成29年が99件。平成28年が140件で、政令市のなかでみると1番、火災の少ない都市となります。消防局の方も「新潟市民の防火意識は高いと思う」と言っていました。

消防団に関しては、6,056人(男性5,896人、女性160人)が所属しています。これも人数、充足率でみると政令市のなかでトップクラスだそうです。

ただ、消防局の女性職員の数17人というのは、少ないとのこと。火災だけでなく、様々な災害現場において、女性職員の役割は大きいように思います。女性職員の応募自体も少なく、求人のさらなる周知・啓発が課題だそうです。

地域の防災力向上に向けて、引き続き現場をよくみて学んでいきます。