2019年7月28日日曜日

市民厚生常任委員会視察3日目(枚方へ)

枚方市役所前にて

7月25日は大阪府枚方市の「産後ママ安心ケアサービス」について、枚方市役所を訪ね、話を聞いてきました。生後4ヶ月未満の新生児・乳児とその母親に対し、ショートステイやデイサービスを提供し、育児不安や疲労の解消を図る事業です。

枚方市は大阪府の北東部に位置する人口約40万人の都市です。平成30年度の出生数は2,682人。大阪と京都の中間ということもあり、ベッドタウンでもあります。

この事業では、医療機関または助産院の空きベッドを活用し、ショートステイまたはデイサービスが利用できます。ショートステイは午前10時〜翌日午前10時まで、昼・夕・朝食が提供され、5,600円。デイサービスは午前10時〜午後7時まで、昼・夕食が提供され2,800円。利用者ひとりあたり7回までこの料金で利用可能です。

体調管理、休養、母乳相談などの「からだサポート」。育児相談、こころの休養などの「こころサポート」。赤ちゃんの入浴、授乳、げっぷのさせ方などの「育児サポート」。大きくわけて3つサポートが受けられます。

平成30年度は77名の利用があったそうです。

妊娠、出産を経て、いざ自宅に戻って育児が始まると、毎日が慌ただしく、思い詰めてしまうこともあるのではないでしょうか。利用者アンケートでは「育児に困ったときに保健師や助産師に相談していいことがわかった」という回答も多くありました。

この事業を利用して、身体の休養を取りながらも、保健師や助産師、行政に「相談してもいいんだ」「相談しやすくなった」と意識が変わっていくのはたいへんに意味があることだと感じました。

また、課題として利用できる事業所が市南部に偏在していること、「4ヶ月未満の子」と利用期間が短いことなどがあがっていました。

新潟市の政策・現状とも比較しながら、いいところを新潟市にも反映させていけたらと思います。

視察でお世話になった皆様、段取りに尽力いただいた議会事務局の小川さん、小柳さん、委員長の伊藤さん、ありがとうございました。

伊藤委員長の挨拶
説明の様子