見学の様子1 |
西蒲区新谷にある「越後間瀬宮大工資料館」に行ってきました。巻高校OBの方々が見学に訪れるとのことで、一緒に見学させていただきました。
西蒲区間瀬地区はかつて「間瀬大工」と呼ばれた大工集団がいた地域です。間瀬は田畑の少ない海岸部の集落で、手に職をつけ出稼ぎに出て、収入を得てきた歴史があります。
とくに会津地域でその足跡をみることができます。わたしも2018年8月27日付け新潟日報『おとなプラス』で3ページの特集記事を担当、取材させていただきました。檜枝岐村の歌舞伎舞台、南会津町の大桃の舞台、同町の龍福寺、同町の前沢集落の曲家群など現地を歩いて、その足跡を辿りました。NICまたは新潟日報社に問い合わせると購入可能です。
取材の際、福島県立博物館の学芸員の方にも話を聞きに行きました。「多くの越後出身の大工が会津に入って社寺、民家を手がけた。とくに間瀬大工はその中心にいて、ひとつのブランドだった」と語っていました。
資料館は同区新谷の井田忠三さんが私財を投資して作ったものです。間瀬の大切な歴史が継承されるようわたしも機会を見て、広報や活用を模索していきたいです。
見学の様子2 |
写真左が井田さん。
展示品1 |
間瀬大工の特徴のひとつは彫刻技術の高さです。上の写真も彫刻の細かい部分を仕上げるのに使ったカンナだそうです。
展示品2 |
大工が使った水筒。
展示品3 |
展示品はほかにも墨で書かれた図面、上棟式で読み上げられた祝詞、作業着など約千点。見学を希望されるかたがいたら取り次ぎますので、気軽に連絡ください。